そもそも残暑見舞いって何の意味があるの?!
残暑見舞いとはズバリ、相手の様子を気遣うためのハガキです。
夏の終わりは、溜め込んだ疲れが出始めて体調を崩しやすく気温の変化も顕著に現れ始めます。台風も多くなってくるので、気圧の変化もあり体調が悪くなりやすい時期なのです。
ですから気にかけて様子を伺うことが、残暑見舞いという心がこもった手紙になったのでしょう。
それと似たような暑中見舞いは残暑見舞いと混同しやすいですね。これは『送る時期が異なっている』だけなのです。
暑中見舞いは、夏の一番暑い時期に送るものです。7月7日~8月7日、大体、お盆前に到着するものです。夏の高気温、高多湿は体調を崩しやすい為に、暑中見舞いという形になりました。
一方、残暑見舞いは8月8日~8月31日、八月いっぱいまでの到着です。夏の終わりの疲れが出て、体調を崩さないよう願いが込められています。
この日程は、自分が郵送した日ではなく相手に届く日を想定して郵送します。これは重要なポイントなので覚えておきましょう。
残暑見舞いに返事はした方がいい?
残暑見舞いに返事をした方がいいか?
答えはもちろん、YESです。
残暑見舞いは、近況報告やあなたが体調を崩していないか?また崩さないように願いが込められたハガキなのです。
ですから遅れてしまっても返事をする方が良いでしょう。先ほどお伝えした送れる期間は8月8日~8月31日という短い間です。
八月の終わりに届いたものや、旅行などに出かけていて確認が遅くなった!などこの時期に間に合わないこともあると思います。
そう言った場合は、残暑見舞いとして送らずに、お礼状と共に9月の時候の挨拶を入れたハガキを送るようにしてください。
例えば、挨拶文を「台風一過の空がことのほか青く澄んで、心地よい秋日和となりました。」など秋の始まりを感じさせる文章にします。
時候の挨拶は9月だけでも様々な言い方があるので、到着する時期を逆算して送るのが粋でしょう。その次に残暑見舞いのお礼をし、近況報告をしていきます。
そうすれば、残暑見舞いの返信が遅れたとしても決して問題はありません。ぜひ、ハガキでお返事することをオススメします。
残暑見舞いを送るマナーとは?!
残暑見舞いを送るので、気になるのが年賀状と同じマナーです。喪中に送っていいかですね。これはできたら49日は避けた方がいいですが、送っても問題はありません。
また、年賀状とは少し違います。暑中見舞いと残暑見舞いは時期が近いので、1通だけを送るのがベストです。
この際に近況報告もどこまでしていいか迷いますが、
・ 引越し
・ 結婚
・ 出産
などの情報も一緒に書いてもマナー違反にはなりません。
近況報告と相手の体調を伺うのが、残暑見舞いの目的なのでもちろん書いて大丈夫です。しかし、報告だけが全面に出ると寂しい印象になりますので、相手を気遣う言葉をメインに持っていきましょう。
残暑見舞いを例文に沿って書いてみよう!
・残暑見舞いを始めに
『残暑お見舞い申し上げます。』これは年賀状でいう、明けましておめでとうございますと同様です。手紙のように頭語と結語は必要ありません。(拝啓、敬具など)
・相手を気遣う言葉を次に
『いかがお過ごしでしょうか?』しばらく会っていない場合はご無沙汰しています。などの一言も付け加えましょう。
・近況報告をしよう!
『こちらは変わりなく元気で過ごしています。今年の夏は休みが多く取れたこともあり、田舎に家族で帰省してゆっくりと過ごせました。まだ子供達は夏休みのラストスパートを満喫するように、朝から外で元気に遊んでいます。』
・相手を気遣う言葉を入れよう!
『この暑さも、まだ当分続くようですね。くれぐれもご自愛くださいませ。』
※ お身体をご自愛くださいは重ね言葉になるので、要注意です。
・日付を入れよう!
『令和○○年晩夏』
【例文】
残暑お見舞い申し上げます。いかがお過ごしでしょうか?こちらは変わりなく元気で過ごしています。今年の夏は休みが多く取れたこともあり、田舎に家族で帰省してゆっくりと過ごせました。
まだ子供達は夏休みのラストスパートを満喫するように、朝から外で元気に遊んでいます。この暑さも、まだ当分続くようですね。くれぐれもご自愛くださいませ。
令和元年晩夏
礼状を例文に沿って書いてみよう!
・頭語と結語
『拝啓』を文の冒頭へ『敬具』を文末へ
・時候の挨拶と相手を気遣う言葉
『朝夕はずいぶん涼しくなってきました。お変わりなくお過ごしでしょうか。』時候の挨拶は9月でも様々な言い方があるので、ぴったりの言葉を選びましょう。
・お礼と返信が遅くなったことのお詫び
『お忙しい中、見舞い状ありがとうございました。おかげさまでなんとか夏を乗り切ることが出来ました。またご挨拶が遅れたことをお詫び申し上げます。』
・近況報告をしよう!
『こちらは変わりなく元気で過ごしています。子供達は夏休みも終わり、二学期からまたイキイキと学校に通っています。私たちはホッと一息ついているところです。こんな時は油断ならないですね。』
・相手を気遣う言葉を入れよう!
『これから気温が下り始めてきます。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、どうかお身体を大切にされてくださいませ。』
・日付を入れよう!
『令和○○年初秋』
【例文】
拝啓
朝夕はずいぶん涼しくなってきました。お変わりなくお過ごしでしょうか。お忙しい中、見舞い状ありがとうございました。おかげさまでなんとか夏を乗り切ることが出来ました。
またご挨拶が遅れたことをお詫び申し上げます。こちらは変わりなく元気で過ごしています。子供達は夏休みも終わり、二学期からまたイキイキと学校に通っています。私たちはホッと一息ついているところです。
こんな時は油断ならないですね。これから気温が下り始めてきます。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、どうかお身体を大切にされてくださいませ。
敬具