NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の話題です。
5月17日放送の第18話の平均視聴率は15.1%で、作品としての評判も上々です。私も毎週見ています。
その中で注目そたいの、織田信長の正室である帰蝶を演じる川口春奈さんです。
放送を重ねるごとに川口春奈さんの演技を褒める声が多く聞かれ、赤丸急上昇中です。かなり評判が良いです。
当初、帰蝶を演じるのは沢尻エリカさんでした。ところが麻薬取締法違反の容疑で逮捕されて、ドラマ放送前に急きょ降板しました。そして、代役として、川口春奈さんが選ばられました。
その時は、「いったいどうなるの?」「重要な帰蝶役が急に代わって大丈夫なの?」と心配したのを覚えています。
ところが、放送回数を重ねるごとに、川口春奈さんの演技を褒める声が増えて、今では、代役だったことを忘れてしまうほどです。
帰蝶はどんな女性だったのか?川口春奈さんは適役?
歴史の資料を調べてみると、帰蝶に関する資料はあまりないそうです。
織田信長の家臣の太田牛一が書いた「信長公記」という伝記に「斎藤道三の娘であり、信長と結婚して正室として迎え入れた」という記述があるくらいみたいです。
斎藤道三は、油売りから身を興し、次々と主君を倒し、美濃を奪取した戦国時代の下克上の典型といわれる人物です。
毒蛇であるマムシに例えられ、美濃のマムシと呼ばれていました。
その斎藤道三の娘であることと、織田信長の正室ということから、気高くて気が強かったに違いないと、帰蝶のイメージが作り上げられたとも言われています。
気高くて気が強いという感じからすると、沢尻エリカさんが適役という見方が強かったですが、ドラマがスタートして、純粋さを持っている川口春奈さんの方が適役だったという声が増えていています。
私も同意見です。
沢尻エリカさんというと、主演した映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶で、インタビュアーからの質問に対し、ふてくされた態度で「べつに…」と言って騒動になったことを思い出します。
まわりのことを考えずに、自分を通す小悪魔的なイメージがあります。
しかし、帰蝶はそういう感じではなかったと思います。
帰蝶は、恐らく、自分の意志を反して政略結婚をさせられて、織田家に嫁ぎました。
色々と考えた上に、お国のためと自分の本当の思いを犠牲したと思います。
もし、沢尻エリカさんがその時代に生きていて帰蝶だったら、「織田家に嫁いでくれないか?」と言われたら、ふてくされた態度で断っていたでしょうね?(あくまでも、個人的な妄想ですが…)
帰蝶は気高く、気が強く、ちょっと我がままなところがあったとは思いますが、どこかで、まわりの人々のことを考えていた女性だと思います。そういう純粋な部分を持っていたと思います。
そういう点から考えると、川口春奈さんの方が適役だったと思います。美しく、気品があり、気が強く、だけど純粋な心を持っている、そんな帰蝶像を見事に描いている川口春奈さんを高く評価したいと思います。
帰蝶の想いは?純粋な女性だった?
先日、岐阜城(稲葉山城)へ行って来ました。斎藤道三の居城であり、帰蝶の実家です。
岐阜城は金華山の頂上にあります。
その岐阜城から城下と長良川を下に見て、妄想にふけっていました。
「斎藤道三と帰蝶も同じ風景を見ていたんだろう…」と考えていると、「豊かで、でっかい国を作りたい」という二人の思いが凄く分かるような気がしました。
天下をとりたいという野望と、豊かになりたい、でっかい国をつくりたいという思いが複雑に絡み合っています。欲望もあったと思いますが、どこかに純粋さを感じました。
私がこれからの大河ドラマ「麒麟がくる」で期待したいのは、野望を追いかける一方で、純粋だった帰蝶の想いを描いてほしいということです。川口春奈の演技に期待したいです。
本能寺の変はどう描かれる?帰蝶はどうなる?
大河ドラマ「麒麟がくる」は明智光秀の生涯を描くドラマで、本能寺の変まで描かれるのでしょう。
興味が強いのは、どのように本能寺の変を描くかというところです。
そして、「明智光秀がなぜ本能寺の変を起こしたか?」という真実に切り込んでほしいのと、そのまわりにいた人物が何を考え、何を想っていたかというところです。
織田信長の正室だった帰蝶はどうだったのでしょうか?
織田信長関連のドラマでは、薙刀を持ち、信長と一緒に戦ったシーンが描かれることが多いですが、「麒麟がくる」でも、そういう方向性なのでしょうか?
一方、インターネットなどで調べてみると、帰蝶は本能寺の変の黒幕説にも名前が出て来ます。
織田信長との関係は破綻していて、明智光秀に加担して、本能寺の変を起こしたという内容です。
真実はどうなのでしょうか?
私的な見解では、後者だと思います。
明智光秀は歴史の教科書では主君を裏切った裏切り者とされています。
しかし、近年色々なことが分かって来ました。
本能寺の変は暴走する織田信長を止めて、戦をなくすのが目的だったという説が有力になっています。
「麒麟がくる」でも、戦をなくし、平和を願う明智光秀の姿が描かれています。
ドラマは、明智光秀は、そして、帰蝶はどちらの方向へ流れていくのでしょうか?
そこに興味を持っています。
「麒麟がくる」の放送再開を楽しみに待っています。
「麒麟がくる」のドラマの舞台は、第18話で美濃から越前へ移りました。
そして、コロナウイルス感染拡大の影響で撮影が中断しているため6月7日の放送で中断となります。放送再開は8月下旬です。当初の予定通り全44話を放送するそうです。
放送中断は残念ですが、再開後、ドラマがどう展開して行くのか?
川口春奈さんが、どう帰蝶を演じていくのか?
そして、明智光秀が、帰蝶が、織田信長がどんな人生を送って行くのか?
本能寺の変はなぜ起きたのか?
その辺りに注目して、麒麟がくるの放送再開を楽しみに待ちたいと思います(^^♪